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口内炎

概説

 口の中の粘膜にが起こった状態を口内炎といいます。比較的広い範囲に病変が発生し、口の中に原因があって起こる場合と、全身的な病気の症状として口内炎が起こる場合がありますが、原因が不明なものも少なくありません。一般に口の中の傷は唾液の作用によって治りやすいといわれています。
 また、食物を噛み下す機械的刺激、氷点下のアイスクリームや熱い茶やスープなどの温度刺激にも耐える丈夫な構造になっていながら、ここにが起こるということは、よほど重大な病変ではないかと思われがちですが、一部のガンや難病と呼ばれるベーチェット病、エイズ(AIDS)の症状としてできた口内炎でもないかぎり、大部分の口内炎は心配のないものです。

症状/診断

 口内炎は口の中にできたの総称ですから、分類すると多くのものになります。それぞれの違いは症状の違いによって分けられますが、すべてをあげることは現実的ではないので、代表的なものにとどめます。
 粘膜にが生じると普通は薄いピンク色の粘膜が赤くなって、カタル性口内炎、紅斑(こうはん)性口内炎という状態になります。形や大きさもまちまちで口腔粘膜全体に発生しますが、口唇(こうしん:くちびる)や口角(こうかく:口のわき)に多くみられます。
 さらにを放置すると、(しゅちょう)を起こしたり、粘膜の表面がただれたを起こして性口内炎となります。また、時には粘膜が深くえぐれた状態となって(かいよう)性口内炎となります。粘膜にできた円形の浅いといい、口腔内にが多発した状態をといいます。
 ができることから始まる口内炎もあります。ヘルペス性口内炎や天疱瘡(てんぽうそう)がそれで、は破れるととなります。口内炎ができると、極端に熱いもの、冷たいものがしみたり、食べ物が接触しただけでも痛みが強まり、とても食事をとることができない状態になることがあります。患者さんは「口の中が腫れてます」という表現をすることが多いようですが、必ずしもすべての口内炎がを伴うとは限りません。

※文中にあるオレンジ色の文字にカーソルを合わせてクリックすると、用語の説明が表示されます。

(執筆者:指宿真澄

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出典:「家庭のドクター 標準治療 最新版」(発行:日本医療企画 - 総監修:寺下医学事務所)/ 執筆者一覧


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