家庭の医学

現在位置:Yahoo!ヘルスケア > 家庭の医学 > キーワード検索結果 > パーキンソン病

「遺伝子検査」は手の届く時代へ

Yahoo!ヘルスケアを トップページのお気に入りに追加しよう!

現在ご利用できません。Cookieの設定を有効にするか、 ページを再読み込み、もしくはJavaScriptの設定を有効にしてから、お試しください。

ここから本文です

パーキンソン病

概説

 パーキンソン病は、脳の中のにある神経細胞が減ることにより、ドパミンが減少するために起こる病気です。ドパミンは、運動を円滑に行うように脳からの指令を筋肉に伝えるです。この命令がうまく伝わらなくなるので、パーキンソン症状と呼ばれる運動の障害を生じます。なぜこの病気が起きるのかはまだ不明です。パーキンソン病のほとんどは遺伝と関係ありませんが、遺伝するパーキンソン病の家系が判明し、レベルでの解析が進んでいます。パーキンソン病は、中高齢者に発症し、患者さんは10万人あたり100人以上はいるとされ、65歳以上ではさらに増加するといわれています。高齢社会において、脳に関係する病気では、アルツハイマー病に次いで身近な病気といえます。

症状

 片側の手や足が何とはなしにふるえる、動きがのろくなって下手になる、歩き方が遅くなる、という症状は、パーキンソン病を疑うきっかけになります。[1](しんせん)、[2]無動、[3]固縮、[4]姿勢反射障害が、四大パーキンソン症状です。

[1]「」とは、ふるえのことです。パーキンソン病のふるえは、指からはじまることが多く、手、腕、脚、顎(あご)などにみられます。親指と人さし指の腹をすり合わせ、「丸薬を丸め」たり、「お金の勘定」しているようにみえます。リラックスした状態でみられるのが特徴的です。

[2]「無動」とは、のろくぎこちない動作になることです。瞬(まばた)きが少なくなって表情が固くなったり、声が小さくなったり、字を書いているうちに小さくなっていったりします。パーキンソン病の歩き方は独特で、前かがみになって、顎がちょっと突き出し、歩幅が狭くなります。

[3]「固縮」とは、手足の筋肉が硬くなることです。医師が患者さんの肘や手首をとって動かすと、すべらかに関節が動かず、がくがくした感触を受けます。

[4]「姿勢反射障害」は、立っているとき、何かの弾みで姿勢が揺らいだときに、普通は倒れずに瞬間的に姿勢を立て直すことができますが、それができずに倒れこんでしまうことです。歩いていると加速がついて、自分の意思では止まれなくなるということもあります。

 パーキンソン病では、症状のはじまり方に特徴があり、右手のふるえというように、多くは片側から出現し、その後右手から右足というように広がっていきます。他に、立ちくらみ、頑固な便秘、頻尿(ひんにょう)や残尿(ざんにょう)などのがあります。症状が進んでくると、意欲が低下したり、幻覚、妄想などの症が認められることもあります。

診断

 神経内科の専門医の診察が必要です。パーキンソン症状のうち、2つ以上あること、片側からはじまっていること、進行していることから判断します。しかしすぐに結論は出せません。パーキンソン症状を生じる原因は、80%がパーキンソン病ですが、20%はパーキンソン病と似て非なる病気であるためです。これをパーキンソンと呼びます。このなかで数が多い一つ目は薬で起きるものです。これはパーキンソン症状を起こしやすい薬を中止すれば軽快することが多いので、受診する際には、飲んでいる薬をすべて持参して下さい。二つ目は、脳や脳出血後に生じるもので血管性パーキンソニズムと呼ばれます。頭部でおおよそ判別できます。三つ目は、かなりまれですが、病的に神経が衰えていく神経疾患といわれる病気があります。大きく分ければパーキンソン病もその一因ですが、衰える脳の場所が異なり、症状や経過が違います。難しい病名が並びますが、進行性核上性麻痺(まひ)、皮質基底核変性症、レビー小体病、多系統(いしゅく)症があげられます。
 パーキンソン病とパーキンソンとの大きな違いは、パーキンソン病では薬が効くことです。薬の効き具合がよければ、最終的にパーキンソン病の診断に至ります。ただし前述のパーキンソン病以外の神経疾患では、発病早期には効果が認められる場合もあり、経過を注意深くみていく必要があります。

※文中にあるオレンジ色の文字にカーソルを合わせてクリックすると、用語の説明が表示されます。

(執筆者:武田克彦海野聡子

この症状で受診できる病院を探す
市区町村名、駅名、病院名で病院・診療所が検索できます。
検索したい診療科目をお選びください。
     
  内科 神経内科
  ※選択した診療科目のある病院・診療所が検索できます。

出典:「家庭のドクター 標準治療 最新版」(発行:日本医療企画 - 総監修:寺下医学事務所)/ 執筆者一覧


すべて 病院 病気 からだ相談
キーワード検索