本態性振戦
概説
は最も多い
で、相対する筋肉が律動的に収縮するために生じる規則的な「ふるえ」のことです。パーキンソン病では安静時に
が生じますが、本態性
では動作時や
に際して
が出現します。遺伝性を示さないものが本態性
で、遺伝が明らかな場合は家族性あるいは遺伝性
と呼ばれています。老年期に発症する老人性
も、家族性
や本態性
と本質的には同じ部類に属すると考えられています。家族性
は、
の形をとります。初発年齢は10歳代が最も多く、ついで35歳以降に2つ目のピークがあります。有病率は40歳以上に限ると10万人に415人と報告されています。男女差はありません。
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症状
は、本来誰にでも生じる
です。非常に細かいふるえで、肉眼では観察できませんが、顕微鏡下の操作時などでは明らかに認められます。これは生理的
と呼ばれています。振動数は8~13Hzで、平均10Hzです。これに対して本態性
では振動数は4~8Hzvで、明らかに生理的
よりゆっくりとしたふるえです。ある一定の位置に姿勢を保持すると著しく増強するのが特徴的です。他の
と同様に緊張すると強くなり、また運動や疲労によっても悪化します。
は最初、上肢(手)に生じます。大部分では左右差がありませんが、一部で利き手に初発することもあります。上肢に次いで頭部のふるえが加わります。頭部では左右へのふるえと前後へのふるえが認められます。まれに頭部のふるえが手より先に生じることがあります。頭部のふるえも
で増強し、頭を支えるとふるえは消失します。さらに顎(あご)、口唇、舌や喉頭にもふるえが生じることがあります。
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診断
本態性
では、飲酒によりふるえが軽減する特徴が認められています。下肢(足)のふるえは生じません。下肢のみに本態性
とよく似たふるえが生じることがあり、これを起立性
と呼んでいます。起立時にふるえが生じ、歩行中や座った時にはふるえは消失します。下肢に一定の緊張が加わった時だけふるえが生じる点は、本態性
で
の際に
が増強される現象とよく似ています。
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(執筆者:碁盤芳久)
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出典:「家庭のドクター 標準治療 最新版」(発行:日本医療企画 - 総監修:寺下医学事務所)/ 執筆者一覧