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水痘(水ぼうそう)(小児)

概説

 水痘(すいとう)帯状疱疹(たいじょうほうしん)の感染により起こる病気です。水痘はヘルペス族に分類されるDNAで神経細胞に感染しやすい性質があります。以前は水痘と帯状疱疹は別のによる病気と考えられていましたが、後に同じにより起こることがわかり、このような長い名になりました。このに初めて(りかん)した時は水ぼうそうを発症します。水ぼうそうが治ったあともこのは感染した人の神経根に潜み続けます。そして抵抗力が低下した時に活動が始まり帯状疱疹を発病します。潜伏期は10日から21日の間です。小児がした場合、水ぼうそうは通常軽い病気です。しかし成人や免疫力が低下した人が感染すると重症化することが多く、中には死亡する場合もでてきます。

症状

 (すいほう)化する発疹が特徴的な病気です。発熱はみられたりみられなかったりですが、年長児や成人には多くみられる傾向があります。発熱がみられる場合は通常、発疹が出現する1~2日前より出現します。発熱と同時に全身、食欲低下、頭痛、腹痛などがみられる場合もあります。発熱など発疹以外の症状は2~4日以内に普通治まります。発疹は最初体や頭、顔などから出はじめ、次第に全身に広がります。はじめは赤い小さな丘疹(きゅうしん)で周囲に紅斑を伴っていて、虫刺されによく似ています。これが1~2日たつと直径2~3mmくらいのとなり、かゆみを伴います。発疹はこのあと乾いたり破れたりしてかさぶたをつくり自然に治っていきます。発疹は最終的にはすべての皮膚や粘膜に出現する可能性があり、頭の中、口の中、まぶたの裏、外陰部などにもみられることがあります。発疹の総数は10個くらいから1,000個以上まで様々です。病気や治療のため免疫力が低下している場合や、皮膚に湿疹や日焼けなどの異常のある場合は、発疹がひどくなる傾向があります。発疹のあとは白く抜けた感じで残ることがあります。これも数週間で消えることが普通で、あとあとまで残ることはまれです。

診断

 通常は診断が主となります。虫刺されのような発疹が1~2日で化すれば、その時点で診断がつきます。地域で水ぼうそうの流行が確認されていて、本人がこれまでや予防接種を受けたことがないことがわかっていれば、発疹が出現した時点でもおよその診断がつきます。採血し血清中の抗水痘IgMの上昇、または病初期と2週間後とで比較した抗水痘IgGの4倍以上の上昇が証明できれば診断が確定できます。またの内容物より水痘の分離ができれば診断はより確実です。しかし通常は採血や分離による診断まで行われることはありません。

※文中にあるオレンジ色の文字にカーソルを合わせてクリックすると、用語の説明が表示されます。

(執筆者:渡辺博

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出典:「家庭のドクター 標準治療 最新版」(発行:日本医療企画 - 総監修:寺下医学事務所)/ 執筆者一覧


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