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痔(じ)は、肛門部周辺の静脈が圧迫され、血液の流れが滞ることなどによって発生する疾患の総称です。
肛門管は約3cmの長さでその真ん中あたりに歯状(しじょう)線という境界線があります。歯状線より奥にできる痔核を内痔核(ないじかく)と呼び、痛みはありません。歯状線より浅い所にできる痔核を外痔核(がいじかく)と呼び、血マメ(血栓)を伴うと激しく痛みます。歯状線より浅い皮膚(肛門上皮)が何らかの原因(硬い便、炎症を起こして弱くなっている)で裂けると裂肛(俗に言う切れ痔)となり、痛みを伴います。
歯状線には十数個の肛門腺という分泌腺が開口しています。その肛門腺の開口部(肛門陰窩/いんか)から便が逆流性に肛門腺に入り込むと感染を起こし、化膿します(肛門周囲膿瘍/のうよう)。肛門周囲膿瘍は患部の拍動性の痛み、発熱を伴うことが多く、膿が皮膚に破れ出ると症状は一時和らぎますが、肛門と皮膚が交通してトンネル状態になり、痔ろうとなります。
痔ろうは日本では4つのタイプに分類する(隅越分類)のが一般的でII型(図)が最も多い型です。痔ろうは体型ががっしりした青年から壮年の男性に多いといわれ、発生場所も背中側が一般的です。
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原因は肛門管に炎症を起こすことと大きな圧を掛けることです。肛門管に炎症を起こす原因は次の7つといわれています。
思い当たる節がある方は、こちらで痔(じ)の危険度についてチェックしてみましょう。
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内痔核の症状は主に脱出と出血で痛みはほとんどありません。しかし程度分類とは別に、脱出した内痔核が戻らなくなり、外痔核を伴い、腫れると嵌頓(かんとん)痔核となり激しい痛みが伴います。
肛門内の慢性の炎症で徐々に大きくなった外痔核で、とくに痛みや出血を伴いません。
マメ(血栓)を伴う急激に発生した外痔核です。腫れと激しい痛みを伴います。
硬い便をした後などに起こる肛門上皮の損傷です。排便時または排便後の痛みが主症状です。出血はあるものの、それほど多くはありません。
単純裂肛が慢性化すると、肛門の外側に外痔核(見張りいぼ)や内側に肛門ポリープができ、皮膚がただれて、そう痒感や違和感が生じます。痛みは排便時よりも排便後20〜30分して、焼けるような痛みを訴える場合が多いです。
肛門周囲膿瘍の症状は、局所の激しい疼痛が特徴で全身の発熱を伴う場合があります。
痔ろうの症状は肛門と皮膚が交通してトンネル状態になっていますので、常時分泌物や膿が出て、下着を汚したり痒みの原因となります。ひどい場合は痔ろうの出口(2次口)から便が漏れるようになります。2次口が塞がるとまた中で膿が溜まり、肛門周囲膿瘍の症状を繰り返すこととなります。
(肛門周囲膿瘍/のうようと痔ろうの症状についてもっと見る)
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