あなたの睡眠、大丈夫? 不眠症・いびき・歯ぎしり

掲載期間:2008年10月7日〜2008年12月8日
いびき、睡眠時無呼吸症候群
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いびき、睡眠時無呼吸症候群 「いびきがひどいと言われます……」
いびきって何が怖いの?

なぜ、いびきをかくの?
睡眠時は舌根が下がり、起きている時より気道が狭くなります。狭い気道に無理やり空気を通そうとするため、いびきを生じてしまうのです。また、のどの筋肉が緩んでいることもいびきの原因になります。ピンと張った筋肉で息をすれば音はしませんが、緩んで狭くなっていると震えによって音が出てしまいます。肥満体質であれば脂肪により気道がより狭くなる、アルコールを摂取すればいつもより筋肉が緩む、という理由でいびきをかく確率が高くなるわけです。
いびきをかいている人は睡眠時無呼吸症候群になりやすい!?
睡眠時無呼吸症候群とは、10秒以上の呼吸停止する無呼吸状態が1時間に5回以上、または7時間の睡眠中に30回以上ある状態のことをいいます。この症状が続くとカラダにさまざまな障害をもたらす恐ろしい病気です。いびきは睡眠時無呼吸症候群の症状のひとつで、いわば兆候。ですからいびきをかきやすいといわれる、肥満体質やメタボリックシンドロームの方はかなりリスクが高い病気といえます。また、やせている人でもいびきをかくこと自体が不健康な状態をあらわしているため注意が必要です。
寝ている女性と時計の写真
放っておくと怖い睡眠時無呼吸症候群
無呼吸状態は酸素不足のストレスにより糖尿病、高血圧、脳梗塞(のうこうそく)、心筋梗塞(しんきんこうそく)など、さまざまな病気を引き起します。

呼吸していないことで苦しくなり、血管が収縮して血圧が上がる。ステロイドホルモンが出て血糖値が上がる。これらによって血液がドロドロになり、動脈硬化が進みます。動脈硬化は血管を詰まりやすくするため、最悪の場合は脳梗塞や心筋梗塞などで死に至ることも。睡眠時無呼吸症候群を放っておくと、恐ろしい血管性の病気を引き起こす可能性が高くなるのです。

今日から直そう!いびき・睡眠時無呼吸症候群

専門家の医師に診てもらいましょう
睡眠時無呼吸症候群は病気として認識されたのは比較的最近のこと。さまざまな病気に比べて、ごく新しい病気です。そのため専門医が少ないのが現状。できればインターネットなどで専門的に診てもらえる病院を探して、そこで診察してもらうことをおすすめします。専門知識がないと治療法が的確でない場合も考えられるからです。

いびきも睡眠時無呼吸症候群の症状のひとつですから、放置せずにクリニックで診てもらうといいでしょう。
あくびをしている女性の写真
睡眠時無呼吸症候群の治療例
みなとみらいクリニックの場合
1.問診・アンケート・基礎検査
医師による診察、睡眠に関するアンケート、身長・体重の測定や採血、血圧測定、尿検査などの基本的な検査をおこないます。
2.自宅で簡易検査
小さな機械を手首に巻き、指にセンサーをはめて就寝します。眠っている間に無呼吸状態があるかどうかを測定・記録します。
3.クリニックにて精密検査
睡眠時無呼吸症候群の疑いがあった場合、睡眠ポリグラフ検査を実施。クリニックの検査施設で脳波や呼吸など、睡眠の状態をより精密の測定・診断します。
4.治療
精密検査の結果、睡眠時無呼吸症候群と診断されたら治療に入ります。もっとも一般的な治療法は、自宅で眠っている間に機械を用いるもの。鼻につけたマスクから空気を送りこみ、気道の閉塞を防ぐ機械を使用します。
5.外来通院
機械での治療を選択された方は、月に1度の通院が必要です。治療する機械に記録されたレポートから、装着の効果、状態を確認します。同時に基礎疾患、合併症の状態なども診察します。

いびきは生活習慣の改善で軽減できる
いちばん効果的なのは減量と運動です。睡眠時に舌根が落ちないように、質のいい筋肉を作ることが大切。首を含めたエクササイズをして、同時に食事療法でカラダの脂肪を減らすこと。あとはアルコールの節制です。アルコールは筋肉を緩めるだけでなく筋肉の質も落とすので、なるべく控えるように心がけましょう。また、気道を広げるために横向きに寝たり、枕を低くしたりすることでもいびきを軽減できる可能性があります。
まわりからのサポートでいびきを撃退!?
いびきは生活習慣を改善することで軽減できますので、まわりからのサポートも必要不可欠。とくに食事制限に関しては、自分ひとりではなかなかできないものです。また、エクササイズやウォーキングなどの軽い運動を一緒にやる、アルコールを控えるように言うなど、周囲の協力があって改善していくケースも少なくありません。睡眠時にいびきを止めるなどの直接的な荒療治はできませんが、こうした周囲の努力でもいびきをやわらげることができるのです。
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コラム:自分が睡眠時無呼吸症候群かを調べるには……? みなとみらいクリニック 田中俊一医師
 みなとみらいクリニック
 田中俊一医師
前にも述べた通り、睡眠時無呼吸症候群には定義があります。しかし無呼吸状態を自分で調べることはできませんし、誰かに計ってもらうのもたいへんな作業。ですから、まずは簡単に自覚できる、指摘される症状で判断してください。「毎日いびきをかく」、「昼間にすごく眠気を感じる」、「熟睡感がない」、「肥満や糖尿病である」……。この象徴的な症状すべてに当てはまる場合は、睡眠時無呼吸症候群である可能性が高いといえます。

監修医師紹介
みなとみらいクリニック 田中俊一医師 みなとみらいクリニックの写真
みなとみらいクリニック

横浜市西区みなとみらい3-6-3 MMパークビル3F
TEL:045-664-6606
アクセス:みなとみらい線みなとみらい駅4番出口より徒歩すぐ

医師プロフィール

田中俊一医師
みなとみらいクリニック理事長。医学博士。大学病院以上の医療レベルで患者中心の専門外来を行う「医療法人 金沢内科クリニック」の創始者で、糖尿病、メタボリックシンドローム治療を専門とする。さまざまな大学で教授歴任の経験を持つスペシャリスト。

医師からひとこと
睡眠時無呼吸症候群はすぐに何か起きるわけではないので、危機感がない病気のひとつです。しかし10年、20年先を見据えればとても怖い病気。自分の将来のためにも、毎日を快適に過ごすためにも、症状があらわれたら早めに専門医に診てもらうといいでしょう。また、最近は10代など若い世代でも睡眠時無呼吸症候群の患者がみられます。記憶力の低下も症状のひとつなので、早期治療は受験生にも効果的です。肥満、いびきなど無呼吸の症状が複数ある場合は一度相談してみてはいかがでしょう。
取材・文・撮影/カイト株式会社

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